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手足の動きが悪い、しびれがある、言葉がしゃべりにくい

手足の動きが悪い、しびれがある、言葉がしゃべりにくい

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これらの症状はいずれも脳の病気を想起させます。特に、ある日ある時「突然生じた」片側の動きの悪さや痺れ(感覚の鈍麻を含みます)、呂律難は脳卒中を疑ってかかるべきで、早急に医療機関を受診されるようお勧めします。「突然生じた」これらの症状が長く持続せずに消失してしまったとしても、一過性脳虚血発作という脳梗塞の前段階である可能性があります(脳梗塞と同じ治療が必要になることが多いです)ので、早めの受診をお勧めします。
また「突然生じた」ものではなかったとしても、脳や神経の病気を除外することは大切だと思いますので、早めの受診をお勧めします。

脳卒中について

脳卒中は、突然脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、脳の重大な機能障害を引き起こす病気の総称です。脳卒中に含まれる代表的な病気には「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」などがあります。
成人の脳には再生能力がありませんので、一度重大な機能障害を負ってしまうと、回復までに非常に長い時間を要したり、回復せず重い後遺障害を残すことにつながってしまいます。機能障害を受けた部位や範囲によっては残念ながら救命できないこともあります。
脳卒中は日本人の死亡原因の第4位(2018年厚労省調査)であり、介護が必要となった原因の第2位(平成28年、国民生活基礎調査、厚生労働省、第1位は認知症)を占めています。

予防や早期発見が重要です

脳卒中による深刻な影響を未然に防ぐには、定期的な健康診断による原因疾患の予防と早期発見早期治療が大切です。脳梗塞や脳出血は生活習慣病(高血圧症、高脂血症、糖尿病)との関連が深く、これらの予防と早期発見早期治療が重要になります。
また、心房細動という不整脈は脳梗塞の大きな要因となり、未治療の方は循環器内科もしくは当科にご相談頂きたいと思いますし、既に内服治療が始まっている方も定期的な頭部MRI検査をお勧めします。くも膜下出血は高血圧症や家族歴との関連があり、高血圧症の早期発見早期治療が重要ですし、くも膜下出血の家族歴がある方は頭部MRI検査で脳動脈瘤など脳の血管病変の有無を確認しておくことが望ましいと考えます。

言葉がしゃべりにくい

「舌の動きが悪くなり発語の明瞭性が著しく下がる(一生懸命しっかり発音しようとしても意図した発音にならない)」症状を呂律障害と呼びますが、顔面や舌の麻痺によって生じることがあり、急激に症状が出現した場合は脳卒中を考える必要があります。酔っている訳でもないのに急に何を喋っているのか聞き取れなくなった場合は早めの受診をお勧めします。
言葉や言語に関係する症状として「何かを話そうとしてはいるが言葉になって出てこない(うなずきやジェスチャーでコミュニケーションはなんとか取れる)」「問いかけに対し言葉で答えるが適切な返答にならない(例えば「ご出身はどちらですか?」という問いに対し「今日はいい天気ですね」と答える、など話が全く噛み合わなくなる)」があります。
前者の症状は小渕総理を思い起こさせますが、これらは失語症状と呼ばれ、急激に症状が出現した場合や何度も反復して生じている場合は脳卒中を疑って精密検査を行う必要があります。
いずれの場合も、一般の方には判断が難しいと推測されますので、お気軽にご相談いただければと思います。

センター南脳神経外科クリニック

院長

金井 武
(日本脳神経外科学会認定専門医/日本医師会認定産業医)

診療科目

脳神経外科

住所

神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央1-2
センター南駅光ビル4F

アクセス

横浜市営地下鉄「センター南駅」6番出口直結

 045-941-6655

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