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頭をぶつけた、もしくはケガをした

頭をぶつけたときは

頭をぶつけた、もしくはケガをした画像

一概に「これくらいの打撲になると危険です」とお話しすることは残念ながら出来ません。些細な打撲のように見えても「打ちどころが悪かった」という話は耳にしたことがあろうかと思います。ご高齢の方や抗血小板剤/抗凝固剤を服用している方、血液凝固に関係する疾患をお持ちの方などは、軽い打撲でも頭蓋内出血を起こすことがありますので注意が必要です。
ご家族やお知り合いの方が頭をぶつけた場合は、まず、可能な範囲で頭をぶつけた時の状況と直後のご本人の様子に関して情報を集めてください。かなりの衝撃が入ったと考えられる場合やご本人の様子がすぐれない場合(打撲時に意識を失った、頭痛を訴える、吐気を訴える、ぐったりしている、顔色が悪い、など)は無理して様子を見たりせず、早めの受診をお勧めします。早めの受診が難しい場合は、受傷後6時間経過するまで30分ごとにご本人の様子を確認してください。その際はご本人が眠っていても必ず30分ごとに起こして頂き、ご本人の反応を観察することが大切です。例えわずかでも状態が悪い方向へ向かっていると感じた場合は可能な限り早めに受診することを検討してください。
経験的には、無事に受傷後6時間以上経過すれば「救命のために急いで手術を検討すべき病変」が存在する可能性は低いと考えますが、絶対大丈夫とは申し上げられません。どのようなことにも例外や想定外が存在しますので、心配な場合は無理して様子を見る必要はありません。受診して頂き、状況に応じて画像検査を受けて頂くことをお勧めします。

ちなみに「たんこぶ」ですが、「たんこぶ」は皮下出血もしくは皮下腫脹の俗称です。「たんこぶがあるから大丈夫」「たんこぶがなければ大丈夫」など諸説あるようですが、「たんこぶ」はあくまでも「たんこぶ」であり、頭の中の重症度とは比例しませんのでご注意ください。

遅れて出てくる出血!?

頭の中に出血が生じる場合、その出血は打撲したまさにその時にはじまります。ある程度出血が持続して頭蓋骨の内側に「たまり」をつくるようになると画像検査で判断できるようになるわけですが、その「たまり」が出来るまでにかかる時間には出血の仕方によって差があります。勢いのある動脈性の出血であれば受傷後短時間で画像検査での評価が可能になりますが、勢いのない静脈性の出血や脳内に出血が生じている場合は画像検査で判断できるようになるまでに数時間~数日を要することもあります。慢性硬膜下血腫に至っては画像検査で判断できるようになるまで、もしくは何らかの治療が必要な状態になるまでに数週間〜数ヶ月かかることがあります。これらの事情から「遅れて出てきた」ように感じるわけです。
いずれの場合も、治療が必要になるほどの出血が起こっていれば、頭痛をはじめとして何らかの症状があるはずです。どのような症状が出るかは人それぞれですので列挙は避けますが、不安な症状がある場合や周囲から見ておかしいと感じる場合は受診して頂いた方が安全と考えます。

センター南脳神経外科クリニック

院長

金井 武
(日本脳神経外科学会認定専門医/日本医師会認定産業医)

診療科目

脳神経外科

住所

神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央1-2
センター南駅光ビル4F

アクセス

横浜市営地下鉄「センター南駅」6番出口直結

 045-941-6655

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